Future Learning Mobile Lab
私たちは、世界の教育潮流に関する情報を収集・分析し、最先端の「遊びながら学ぶ」教育プログラムやコンテンツの研究・開発に取り組む活動を行っており、「Future Learning Mobile Lab(フューチャー・ラーニング・モバイル・ラボ)」と称しています。ラボでは、教育・遊び・科学・エンジニアリング・デザイン・建築・アート等の様々な分野で活躍する外部フェローと役職員がチームを組み、オープンイノベーションを促し、これからの未来に役立つ学び(フューチャー・ラーニング)をつくり、つなぎ、コミュニティを育むことを目的に据えています。世界中のあらゆる場所でリベラルアーツの素材を活かした学びを生み出す研究機関として”持ち運びが可能”なモバイル・ラボとして、学びの変革(ラーニング・トランスフォーメーション)を先導して参ります。
ラボで研究・開発された学びは、Global Sky Education直営もしくは提携先のラーニング・ハブ(教育施設)において実践するほか、国内外におけるコミュニティ・イベントやワークショップの場で体験していただくことができます。
また、主に幼児教育・初等教育・語学に関する教育カリキュラムやプログラム、国際交流・連携プログラムや姉妹校提携、オーストラリアのフィールドを活かしたグローバルな職業訓練全般(特にバイリンガル保育士養成)に関する研修・留学プログラムなどのコンサルテーションも承っております。
最先端の教育コンテンツ・教授法の研究・開発
調査・研究成果を蓄積・発信するリソース・ハブの構築
教員トレーニング・ワークショップ等
主な研究・開発内容
グローバル教育
未来に活躍する人材、生涯学習者(ライフロング・ラーナー)、グローバル人材を養成する世界水準の教育・文化的体験、VUCA時代を生き抜くためのソフトスキルを研究・開発。また、多様性や異文化理解に関する研究も行っています。
創造的な学び
0から1を創造できる、未来のゼロイチ人材養成を目指したクリエイティビティ(創造性)の研究を行う。アート思考をベースに、Show & Tell、演劇等の創作活動による、創りながら学ぶ教育プログラムの研究・開発を行っています。
教授法
教室内・屋外に加えてオンライン含む教授法、クリエイティブ・ラーニング教授法、STEAM教育、データサイエンス、Reggio Emilia、国際バカロレア等、未来の教育に必須となる新しい教員研修プログラムの研究・開発を行っています。
教育関連ツール
世界各国の教育・知育玩具の評価や改良、新規開発にも取り組む。また、EdTechの視点をもとに、Virtual Reality、AI、プログラミング、ロボット等、教育におけるテクノロジーの活用法を研究・開発を行っています。
ラボでの調査・研究成果を蓄積・発信することに加えて、私たちがこれまでの事業活動において独自に培ってきた、ベストプラクティスやノウハウなどさまざまなコンテンツをシェアすることで、グローバルな視点から教育の質的向上に貢献します。
| EDUCATIONAL CONTENTS |
Reggio Emilia
レッジョ・エミリア・アプローチは、世界最高峰の幼児教育の一つとされます。私たちが運営しているアーリーラーニングセンター・チャイルドケアセンターでは、その実践に日々取り組んでいます。
このアプローチは、アトリエを中心に据えた共同プロジェクト型の教育を実践しています。自立性・創造性・問題解決能力などを育む点において世界的に高い評価を得ており、多くの幼児教育の現場で取り入れられているだけでなく、米国の名だたる大企業の社内プリスクールでも導入されています。Social Constructionism / Constructivism(社会構築主義)という考え方に基づき、「100の言葉」という哲学をもとに、子どもたちの様々な表現やコミュニケーションを大切にしながら、耳を澄まし、目を凝らし、共に学んでいくための教育アプローチです。基本的な考え方として、画一的なアプローチを描く現場や子どもたちにあてはめるのではなく、localization (ローカライズ)、culture (文化)、language(言語)などの要素を重要視します。どの教育現場においても、実際の実施内容はそれぞれに異なるよう、アプローチに自由度と柔軟性を持たせ、あくまでも大きな方向性のみを示すという哲学が、レッジョ・エミリア・アプローチの大きな特徴です。
国際バカロレア
国際バカロレア機構(IB)が提供する国際的かつ総合的な教育プログラムです。Global Sky Educationが提携する岐阜県のSunnyside International Schoolは、一条校として日本で第一号の国際バカロレア初等教育プログラム(PYP)認定校となっています。
IBは、多様な文化の理解と尊重の精神を通じて、より良い、より平和な世界を築くことに貢献する、探究心、知識、思いやりに富んだ若者の育成を目的としています。さらに、認定校の卒業生には、国際的に通用する大学入学資格(国際バカロレア資格)を与え、最終的には大学進学へのルートを確保することを目的としています。現在、認定校に対する共通カリキュラムの作成や、世界共通の国際バカロレア試験、国際バカロレア資格の評価・授与等を実施しています。
Bush Kindy/Beach Kindy
Bush Kindy Program/Beach Kindy Programは、子どもたちに自然との深いつながりを築く機会を提供する教育プログラムです。
元来、子どもたちは、自然を学び取る天性の学習者です。このプログラムでは、森やビーチといった自然環境を活用し、子どもたちが自由に探索し、遊び、学び、成長する機会を与えます。このプログラムでは、屋外で学ぶことが子どもたちにもたらす8つの利点が示されています。
自信と独立心の構築
他者や自然への共感
健康面の向上
精神的健康への恩恵
実体験による学び
管理可能なリスクテイキング
睡眠と気分の改善
スピリチュアルな意味の理解
プログラムの中には、森の小道を探索し、虫眼鏡で水たまりに潜む生物を観察し、双眼鏡で鳥を観察し、茂みやその周辺の野生動物の変化を追跡するなど、さまざまな活動が行われます。土を掘る、自然にあるもので工作をする、でこぼこな地面を歩く、岩や木に登る、泥団子を作る、砂にアートを描くなど、様々な創作活動を通じて経験を積んでいきます。このプログラムを通じて、子どもたちは好奇心に伴うモチベーションを育み、また集中力や自信、独立心、強靭さ、自尊心を発展させることができます。これにより小学校への進学に向けた準備はもちろんのこと、問題解決能力や創造性、施設や人工物に依存しない時間の過ごし方を身に着けることができます。
食 育
子どもたちにとって、楽しく食べることの喜びを理解し、食に関する正しい知識と生活習慣を身につけることは、非常に重要です。食育を通じて、人間にとって大切な食を適切に選択する力を育んでほしいと願い、全てのラーニング・ハブにおいて実践しています。
給食の提供にあたっては、プロのシェフによる、モーニングティー、ランチ、アフタヌーンティー(一部のセンターでは朝食)を原則ハウスメイド(手作り)でご提供し、安全で健康的な食材を使用し、栄養バランスが取れて多様な食文化も体験できることを心がけており、厳格なアレルギー対応や宗教・戒律にも対応します。また、校庭・園庭の一角には必ず食育菜園・ハーブガーデンを設置し、コンポストを利用してフードロス削減を実現するとともに有機栽培を子どもたちと一緒に実践しています。針のない蜜蜂の養蜂を行い、生態系や植生に関する学びを深める取り組みも行っています。さらに、栄養に関する食育セミナーを定期的に開催して、バランスの取れた食生活の大切さや食文化の多様性を親子で知っていただく機会を提供しています。
チームビルディング
クリエイティブ・ラーニングのメソッドを使ってプロダクトアウトを目指すチームビルディングのためのワークショップであり、社内研修や各種カンファレンスでの目玉となる教育プログラムです。
このワークショップは、子どもたちが遊びながら学ぶように、「協働し、発表して、共感する」一連の流れを通して教職員のチームワークとコミュニケーション能力を磨くことを目的としたものです。具体的な題材としては、自社の30秒CMを制作する、ロゴをデザインする、木片を使って遊具を作る(実際にラーニング・ハブで使用)といったものです。
キャリアデザイン
「Will-Can-Must」フレームワークを使ってキャリアデザインを行うワークショップです。社内研修のほか、グローバル・キャリア・パスウェイ参加希望者向けのコンサルテーションなどで活用しています。
このワークショップは、キャリアデザインを考える一人一人が、Will(やりたいこと)、Can(できること)、Must(するべきこと)を自己分析するフレームワークを使い、参加者同士で「発表し、共感する」プロセスも取り入れて、より深い自己分析とキャリアプランを練るものです。
アボリジナルアート・
ワークショップ
アボリジナルアートを題材にグローバルな先端教育を体験できる子ども向けのワークショップを開催しています。
このワークショップは、オーストラリア先住民であり世界最古の文化を有しているとされるアボリジナル・ピープルが描くアートを題材に、子どもたちが英語で「つくる、発表する、共感する」体験を通して、創造性と異文化理解を深め、コミュニケーション能力を磨くものです。アボリジナルアートの独特な色彩や表現技法は他の文化に類を見るものがなく、いまや世界的に注目されていますが、文字ではなく描画によって文化や出来事を伝えるユニークさ、自然と一体化するように生きてきた奥深さの一端を知っていただけます。
| FACILITY DEVELOPMENT |
コミュニティの中核となる学校・教育施設は、細長い廊下に無機質な部屋が並ぶような箱に人工的な校庭・園庭が囲むような場所であってはなりません。大空の下で自然の光と周囲の緑を中に入れ、開放感と高揚感があり、安全で快適で使いやすく、未来を創る人々が一堂に会して簡単かつ自然に交流して学び合うことができる場、とりわけ創造性を刺激する学びの場にしたいという強い思いを持っています。
私たちは、脱炭素・環境調和型施設を目指して、オーストラリアに限らず、ニュージーランド、日本、北米(ハワイ含む)にて、先端的な教育・保育施設開発に取り組んでまいります。また、これまでの既存施設の改修や新規開発で培ってきたノウハウを活かした、施設開発全般に関するコンサルティングも承っています。