Photo | ©Tourism and Events Queensland
高まる”遊びと幼児教育”の重要性
”2030年から2040年頃には、今ある仕事の大半がなくなる”
最近、このような言葉を耳にする機会が非常に増えています。それでは、変化し続けるこれからの未来を生き抜いていくためには、どんなスキルや素養が必要なのでしょうか?メディアアーティストで筑波大学准教授の落合陽一さんは、日本の集団教育による「平均化」に疑問を抱いており、”これからは人とは違う「尖った」感覚を持つ人間がより重宝されるようになる” ”「尖った」子を育てるためには好きなことを(親が)止めない” ことが大事だと述べられています。 子どもにとっての好きなこと、それはまさに”遊び”に他なりません。
また、ノーベル賞を受賞したアメリカの経済学者であるジェームズ・ヘックマン教授によると、”大人になってからの経済状態や生活の質を高める上で、 就学前教育が有効であることが実証されています”
”5歳までの教育が、やる気や忍耐力を伸ばし、人生を変える”(引用:「幼児教育」が人生を変える、これだけの証拠 ノーベル賞学者が教える子の能力の伸ばし方 ジェームズ・J・ヘックマン シカゴ大学教授)と、述べられています。つまり、小学校入学前の幼児の時期に、”遊び”を通じて様々な学びを得ることが、子どもたちの将来にとって何よりも重要であるという認識が、様々な分野の研究を経て広がってきています。
「2035年」の世界で求められるもの
今、幼児年代の子どもたちが社会へ羽ばたく2035年頃、世界はどのようになっているのでしょうか?”未来を予測する最善の方法は、それを発明してしまうことだ。” これは、哲学者でもあるアラン・ケイ氏の言葉ですが、現代のように変化が大きく早い世の中では、もはや未来を予測することは誰にとっても不可能です。
我々は、「未来を創り、世界とつなぐ」をミッションに掲げ、これからの未来を担う子どもたちに必要な学びをデザインし、提供しています。
オーストラリアで日系最大のオペレーターとして直営のアーリーラーニングセンター/チャイルドケアセンターを運営している我々だからこそ、高品質な教育サービスのご提供や高水準の施設環境を実現させています。
また、Hello Kids(体験入園プログラム)やHello Kids Trainee(短期保育実習プログラム)では、現地の日本人担当者が、お客様お一人お一人のニーズを事前に細くお伺いし、各センターのエデュケーターと随時連携しながら、オーストラリアでの体験をご不安なく、充実したものにするため最大限サポートさせて頂いております。
英語教育や異文化体験などを通じて得られることは、コミュニケーションスキルの向上や社会性の発達などにとどまらず、子どもたちがこれからの未来をたくましく生き抜いていくための力や感覚を、総合的に育むために絶好の機会になることと思います。
英語教育やプログラミングに体験型学習など、子どもたちの学びの枠組みはここ数年で顕著に変化してきています。AIの発達や価値観の変化により、今後も社会が大きく急速に変わっていくことが予測される現代。新しい時代に、新しい価値を生み出すために、これからを生きる子どもたちには、より一層の創造力が求められるようになっていくことは間違いありません。
そんな中オーストラリアでは、政府審議会が中心となって、幼い子どもたちの可能性を最大限に伸ばし、その後の学習を成功へと導くため、2009年にEarly Years Learning Framework (EYLF)という新たな幼児教育に関する枠組みを制定し、実行しています。そして、その枠組みの中で3つの重要な要素として、「BELONGING, BEING & BECOMING -帰属、存在、生成」という概念を掲げており、”遊び”をベースにした学習に特に重きを置き、コミュニケーションや言語(読み書き・計算を含む)、社会的・感情的発達の重要性を推奨しています。
子どもたちは、”遊び”を通じて下記のような様々な学びを得ることを、幼児教育の現場にいる教育者たちも理解をして、日々彼らと接しています。遊びとは、
• 個性や独自性を表現することを可能にする
• 好奇心、創造性などの気質を育む
• 子どもたちがこれまでの経験と新たな学びを結びつけられるようになる
• 子どもたちが関係や概念を育む助けとなる
• 心身の健全性を刺激する
このようにオーストラリアでは、これからの時代に必要とされる創造力や表現力などを養うために最適な教育が、幼児年代からなされているのです。
目 次
国際色溢れるインターナショナルな環境
国際的に競争優位な幼児教育システム
欧米諸国よりも経済的な生活コスト
幼児の脳の発達に有効な英語学習
子どもたちはみんなオーストラリアが大好き
クリエイティビティが向上する
自己肯定感が高まる
新しいスキルが身に付く
日本への感謝の想いが深まる
「褒めた理由を伝える」
「リスクをとらせる」
「子ども自身に判断をさせる」
「お手伝いをさせる」
「子どもの好奇心を解放する」
チェックリスト
日本と西洋の子供たちとの比較
高まる”遊びと幼児教育”の重要性
「2035年」の世界で求められるもの
オーストラリアの幼児教育が注目されている理由
政府による教育・サービス品質の確保
幼児教育制度の発展とNQFについて
子どものアイデンティティ形成に重要な「帰属・存在・生成」
政府によるチャイルドケアサポート
日本の幼稚園・保育園との違い
子どもの個性とチャレンジを大切にするアプローチ
オーストラリアの幼稚園や保育園の仕組み
その他のチャイルドケアサービスの種類
オーストラリアの義務教育・高等教育
年代別の教育制度と義務教育について
プライマリースクール(小学校)が始まるタイミングは?
National Quality Standard
① NQSを構成する7つの領域
② 評価制度と品質の格付け
③ 各Quality Areaについて
EYLF(Early Years Learning Framework)
① EYLFとは
② 中心となるコンセプト
③ フレームワークの構成要素
④ 5つの原則
⑤ 実践プロセス
⑥ 期待される学習成果
Certificate Ⅲ(概要)
① 概要
② 学習コースへの参加要件
③ コースに含まれる学習項目
Diploma(概要)
① 概要
② 学習コースへの参加要件
③ コースに含まれる学習項目
オーストラリアにおけるチャイルドケア事業発展の背景
① 社会インフラとして位置付けられたチャイルドケア事業
投資観点から見るチャイルドケア事業
① チャイルドケア事業の概要
② 投資家がチャイルドケア事業買収へ投融資を行った際の投資フロー
③ オーストラリアにおけるリース担保事情
④ 買収資金貸付、担保設定、利息支払いフロー
⑤ チャイルドケア事業買収契約と譲渡のフロー
⑥ チャイルドケア事業に関わるメンバープロファイル
⑦ 運営中のチャイルドケア事業のご紹介
⑧ チャイルドケア事業の主なリスク
業界の現状と今後の見通し
① チャイルドケアビジネスの現状
② 市場に影響を与え得る主な外部要因
③ 業界における企業形態
④ 需要の決定要因
⑤ ビジネスを成功させるためのポイント
⑥ 業界の今後の動向
Play & Learnとは
Play& Learnの教育アプローチとその適用事例
レッジョ・エミリア・アプローチの特徴
レッジョ・エミリア・アプローチの哲学
オーストラリアのレッジョ・エミリア
レッジョ・エミリアで用いられる原則とその適用事例
THRASSとは
THRASSの有効性とその適用事例
親子留学プログラム「Hello Kids」
「Hello Kids」とは
現地センターのご紹介
センターでの1日の過ごし方
先生の子どもへの接し方に関する日本との違い
コレクティブな遊びと学び
現地でのおすすめアクティビティ
Triple Pとは?
ポジティブな子育てのための5つのステップ