Photo | ©Tourism and Events Queensland
子どもの個性とチャレンジを大切にするアプローチ
実際にHello Kids(体験入園プログラム)に参加されたお客様に感想を伺うと、 「日本よりも自由にチャレンジをさせてくれる」「子どもの個性を尊重してくれる」「長所や良いところを見つけて、先生がしっかりと褒めてくれる」 と言ったお声を頂戴します。
もともとオーストラリアはアジアやヨーロッパをはじめ、中東や南米など、世界中の様々な国からの移民が多い国です。チャイルドケアセンターにおいても多国籍の先生や子どもたちが在籍しているため、異なる人種の人々や言葉、考え方などに当然のように触れる場面が多いことと思います。
また、オーストラリアの先住民であるアボリジニの文化を含めて、異なる価値観を積極的にリスペクトしようとする姿勢が浸透しているため、日本から訪れる親御様や子どもたちもすんなりと現地に順応し、日本の幼稚園や保育園との違いをお感じになるのではないでしょうか。
オーストラリアの幼稚園や保育園の仕組み
さて、よく耳にする英語のkindergartenやchild care centreとは、日本で言えばどのようなサービスを指しているのでしょうか?オーストラリアでは幼児年代の子どもを預ける施設やサービスにはいくつかの種類があり、州によってもそれぞれのサービスの名称が異なる場合があります。ここでは、HelloKidsプログラムを提供しているクイーンズランド州での例をもとにご紹介していきます。
チャイルドケアセンター/ロングデイケア
概 要
オーストラリアのチャイルドケアサービスの中で最も一般的なタイプ。幅広い年齢層の幼児が対象で、年齢に応じた教育や保育、レクリエーションプログラムを提供しています
対象年齢
0-5歳
営業時間
月-金 6:00-18:00前後
施設・形態
多くの場合、室内に加えて遊具や砂場などを備えた室外スペースを持つ
アクティビティ
アート及び創作活動・クッキング・ダンス・劇・遠足・ゲーム・音楽・読書・スポーツ・食事・モーニングティー・アフターヌーンティー・お昼寝など
先生と子どもの割合(オーストラリア政府が定めるNational Quality Standardに準拠したクイーンズランド州の場合)
・生後0-24ヶ月まで 1人の先生に対して最大4人の子どもまで
・24-36ヶ月まで 1人の先生に対して最大5人の子どもまで
・36ヶ月- 1人の先生に対して最大11人の子どもまで
料 金(あくまでも一般的な情報です。内容や料金、その他の詳細は運営企業やサービスにより異なります。)
$70-$185/Day
担当者
有資格、及び経験保持者
備 考
オーストラリア政府が定めるNational Quality Standardに沿って、施設やプログラム、先生やそのサービスのクオリティなどが評価・管理されています。子どもを預けたい親御様は、各チャイルドケアセンターの評価レベルやロケーション、営業時間や予算などを考慮して、どのセンターを利用するか検討することが可能です。
また、オーストラリアならではの特徴として、様々な国籍の先生や子どもたちと触れ合うことができます。ベビーシッターとは異なり、先生の病欠やその他の理由により子どもを預けられないということがないので、営業時間中は安心してサービスを受けることができます。
キンダーガーデン/プレスクール
概 要
小学校入学への準備として対象年代の子どもたちに体系化された教育プログラムを提供しており、日本の幼稚園としての位置付けに近いイメージです。子どもたちのコミュニケーション能力や問題解決能力、思考能力などを養い、学校生活のリズムに慣れることを目的に運営されている。州によって、キンダーガーデン 、プレスクール、プレップなどその名称が異なる場合があります。
対象年齢
3-5歳
営業時間
月-金 9:00-15:00前後
施設・形態
多くの場合、室内に加えて遊具や砂場などを備えた室外スペースを持つ
アクティビティ
読み書き能力の向上への取り組み・アート及び創作活動・クッキング・ダンス・劇・遠足・ゲーム・音楽・読書・スポーツ・食事・モーニングティー・アフターヌーンティー・お昼寝など
先生と子どもの割合(オーストラリア政府が定めるNational Quality Standardに準拠したクイーンズランド州の場合)
・生後36ヶ月- 1人の先生に対して11人の子どもまで
料 金 (あくまでも一般的な情報です。内容や料金、その他の詳細は運営企業やサービスにより異なります。)
$45-$80/Day
担当者
有資格、及び経験保持者
備 考
一般的にチャイルドケアセンターやロングデイケアよりも営業時間が短いため、料金はやや下がることが多い。
ファミリーデイケア
概 要
熟練した先生が自宅内で子どもの保育や能力発達に向けた様々なアクティビティを行うサービス。
対象年齢
生後6ヶ月から12歳まで
営業時間
フレキシブル(多くの場合は応相談)
施設・形態
多くの場合はサービス提供者の自宅。
アクティビティ
玩具を使用した遊び・公園・アート及び創作活動・図書館や店舗への訪問・音楽・読書・学校の宿題・食事・モーニングティー・アフタヌーンティー・お昼寝など
先生と子どもの割合(オーストラリア政府が定めるNational Quality Standardに準拠したクイーンズランド州の場合)
1人の先生に対して7人の子どもまで(未就学児は最大4人まで)
費 用 (あくまでも一般的な情報です。内容や料金、その他の詳細は運営企業やサービスにより異なります。)
$7.5-$16.80/Hour
担当者
有資格、及び経験保持者
備 考
一般的にはチャイルドケアセンターよりも小規模に運営されており、1人の先生が管理する子どもの数も少数であることが多い。障害や特殊な事情を抱える子どもたちなども、よりパーソナルなサービスを受けることが可能で、時間も相談によりフレキシブルな対応をしてもらえることが可能です。
その他のチャイルドケアサービスの種類
オーストラリアでは、上記の他にもIn home care、Occasional care、Outside school hours careなど、様々な種類のチャイルドケアや幼児教育サービスが提供されていますので、それぞれの特徴を順番にご紹介していきます。
In-home care(インホームケア)
ファミリーデイケアとも似ていますが、保育者は利用者の自宅でサービスを行うのが特徴です。病気や障害を抱える子どもたちや遠隔地に居住する方にも最適です。
Occasional care(オケージョナルケア)
不定期の時間や必要な時間のみ保育サービスを受けたい親御様に最適なチャイルドケアサービスです。
Outside school hours care(アウトサイドスクールアワーズケア)
小学校年代の子どもを対象に、一般的には7:30AM~9AM、3PM~6PMの通学前後の時間帯やお休み期間中のケアを行うサービス。通常センターは小学校の敷地内に併設されており、ほとんどのサービスは補助金の受給対象になります。
目 次
国際色溢れるインターナショナルな環境
国際的に競争優位な幼児教育システム
欧米諸国よりも経済的な生活コスト
幼児の脳の発達に有効な英語学習
子どもたちはみんなオーストラリアが大好き
クリエイティビティが向上する
自己肯定感が高まる
新しいスキルが身に付く
日本への感謝の想いが深まる
「褒めた理由を伝える」
「リスクをとらせる」
「子ども自身に判断をさせる」
「お手伝いをさせる」
「子どもの好奇心を解放する」
チェックリスト
日本と西洋の子供たちとの比較
高まる”遊びと幼児教育”の重要性
「2035年」の世界で求められるもの
オーストラリアの幼児教育が注目されている理由
政府による教育・サービス品質の確保
幼児教育制度の発展とNQFについて
子どものアイデンティティ形成に重要な「帰属・存在・生成」
政府によるチャイルドケアサポート
日本の幼稚園・保育園との違い
子どもの個性とチャレンジを大切にするアプローチ
オーストラリアの幼稚園や保育園の仕組み
その他のチャイルドケアサービスの種類
オーストラリアの義務教育・高等教育
年代別の教育制度と義務教育について
プライマリースクール(小学校)が始まるタイミングは?
National Quality Standard
① NQSを構成する7つの領域
② 評価制度と品質の格付け
③ 各Quality Areaについて
EYLF(Early Years Learning Framework)
① EYLFとは
② 中心となるコンセプト
③ フレームワークの構成要素
④ 5つの原則
⑤ 実践プロセス
⑥ 期待される学習成果
Certificate Ⅲ(概要)
① 概要
② 学習コースへの参加要件
③ コースに含まれる学習項目
Diploma(概要)
① 概要
② 学習コースへの参加要件
③ コースに含まれる学習項目
オーストラリアにおけるチャイルドケア事業発展の背景
① 社会インフラとして位置付けられたチャイルドケア事業
投資観点から見るチャイルドケア事業
① チャイルドケア事業の概要
② 投資家がチャイルドケア事業買収へ投融資を行った際の投資フロー
③ オーストラリアにおけるリース担保事情
④ 買収資金貸付、担保設定、利息支払いフロー
⑤ チャイルドケア事業買収契約と譲渡のフロー
⑥ チャイルドケア事業に関わるメンバープロファイル
⑦ 運営中のチャイルドケア事業のご紹介
⑧ チャイルドケア事業の主なリスク
業界の現状と今後の見通し
① チャイルドケアビジネスの現状
② 市場に影響を与え得る主な外部要因
③ 業界における企業形態
④ 需要の決定要因
⑤ ビジネスを成功させるためのポイント
⑥ 業界の今後の動向
Play & Learnとは
Play& Learnの教育アプローチとその適用事例
レッジョ・エミリア・アプローチの特徴
レッジョ・エミリア・アプローチの哲学
オーストラリアのレッジョ・エミリア
レッジョ・エミリアで用いられる原則とその適用事例
THRASSとは
THRASSの有効性とその適用事例
親子留学プログラム「Hello Kids」
「Hello Kids」とは
現地センターのご紹介
センターでの1日の過ごし方
先生の子どもへの接し方に関する日本との違い
コレクティブな遊びと学び
現地でのおすすめアクティビティ
Triple Pとは?
ポジティブな子育てのための5つのステップ